絵の先生の作品展
2005年 11月 15日
この先生には、約10年前から水彩画を教えてもらっていた。
当時、絵を習ってみたいな。。。と思っていたけれど、なかなか機会がなく
たまたま地域の回覧板で、水彩画教室開催の知らせがあったので申し込んだのだった。
集まった人数15人ほどで、月2回の教室は始まった。
絵の具も筆も、画用紙も何も持ってなくて、まったくの初心者ばかりの集まりだったけど
先生は、根気良く、丁寧に教えてくださった。
私も、はがき絵のような小さな作品から、えらそうに公募展に出すような50号の
大作に至るまで、先生のアドバイスを受けながら、なんとか描けるようになった。
今年の2月、先生が86歳の高齢になったということもあり、
私たちの教室は閉鎖されることとなった。
生徒は入れかわり立ちかわりで、結局、発足当時からのメンバーは3人のみ。
まぁ、私とて、用事があったり、めんどくさくて行かなかったことあったけれど
いざなくなってしまうと、ほんとに何も描かなくなってしまった・・・
描くのがイヤになったわけではないが、どうにも描く気がおこらないこの頃。。。
今回の先生の作品展は、染色の先生との二人展。
作品のいくつかは、先に柿しぶを下地に塗った和紙に描いた物があった。
先生の作品は、いつも明るくてきれいな色だったが、柿しぶの作品は
とてもシブイ色合いで、ステキに仕上がっていた。
いつもながら、新しいことに挑戦しつづける先生の姿勢には感心させられる。
そして、題材になっている風景は、ほとんどが家の近所の風景。
何気なく見過ごしている風景が、先生の作品では、これはどこの観光地?
なんていうものになってしまうのだ。ほんとにすごいな~。。。と思う。
上の作品などのように、タッチは、すこ~しレトロ感があるもの。
抽象化されて、何が描いてあるの?というようなものじゃなく、
わかりやすいってとこも好きだ。
先生の得意分野は、雪景色と緑。
雪は、紙の白を残し、さっと影を入れるだけで、不思議と雪が浮き出てくる。
緑は、木々、草、遠景の山々、光と影で違ってくるそれぞれの緑色を、うまく使い分ける。
10年も先生の絵を見てるのに、なかなか真似すらできないんだよね~。。。
(右側の作品が、柿しぶを下地に塗ったもの)
(撮影時、光が額にうつって、ひかってしまったけれど・・・)
もう歳だからできない。。。とかいう言い訳は、先生には通用しないなぁ~
また、頑張って描いてみようかな・・・と思った作品展でした。
by maryqueen
| 2005-11-15 20:45
| 絵